ブリエンツ・ロートホルン鉄道
ブリエンツ・ロートホルン鉄道(ブリエンツ・ロートホルンてつどう、Brienz Rothorn Bahn、略称:BRB)は、スイスのブリエンツからブリエンツ・ロートホルンの山頂へ登る、ラック式の登山鉄道。運行時期は毎年5月中旬から10月下旬。
ブリエンツ・ロートホルン鉄道(以下BRB)は1892年6月17日に開業した。これは建設が完了してから2年後のことであったが、財政の困難さから開業はこれ以上早められなかった。この鉄道は年間25,000人を運ぶように作られたが、最初の年には5,000人しか利用しなかった。旅行者は、むしろ1895年に開業したシーニゲ・プラッテ鉄道や1898年に開業したユングフラウ鉄道へ流れた。
BRBは1914年8月に第一次世界大戦のため休止されたが、戦争が終わった時点でも再開されなかった。本質的なメンテナンスがなされ、1918年からは途中のプランアルプから少量の木材輸送が開始された。車両は1924年から1925年にかけてシーニゲ・プラッテ鉄道に貸し出され、メンテナンス用の資金稼ぎに用いられた。
路線は最終的に1931年6月13日に再開され、17年ぶりに列車が山頂へ到達した。メンテナンスが続けられていたために鉄道は良好な状態を維持していた。ほかのスイスの登山鉄道と異なりBRBは電化されておらず、そのことがかえってこの鉄道をスイスで数少ない(1953年から1990年までは唯一の)蒸気機関車による鉄道として魅力的なものにしている。
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