ルウェンゾリ山地(ルウェンゾリさんち、Ruwenzori Mountains)は、アフリカ中部、ウガンダとコンゴ民主共和国の国境に位置する山地。小規模ながらも壮観な光景を持つ。最高峰の標高は5,109mである。ルウェンゾリの山頂付近は赤道直下にもかかわらず万年雪を冠しているが、アフリカ大陸で万年雪を戴くのはキリマンジャロ山とケニア山、そしてこのルウェンゾリだけである。ルウェンゾリ山地のほとんどは、「ルウェンゾリ山地国立公園」(ウガンダ)、「ヴィルンガ国立公園」(コンゴ民主共和国)として世界遺産に登録されている。また、ウガンダ側は2008年にラムサール条約登録地ともなった。
紀元後150年頃、プトレマイオスが『ゲオグラフィア』(羅: Geographia - 地理学)の中で、ナイル川の源流について記録した文章にあらわれる「月の山脈」(ラテン語: Lunae Montes)にルウェンゾリ山地が比定されることがしばしばある。しかし、そう決め付けるには、元の記述が曖昧に過ぎる。
この山地を最初に目撃したヨーロッパ人は探検家のヘンリー・モートン・スタンリーで、1889年であった。それ以前の20年ほどの間に目撃しうる立場にいた探検家たちは、山地が前述の雲に覆われていたことから視認できなかった。
1889年6月7日には、探検隊の副司令官で軍治責任者であったウィリアム・グラント・ステアーズ(William Grant Stairs)が、10677フィート地点に辿り着き、非アフリカ人として最初の登山者となった。最初の登頂者は1906年に成功したルイージ・アメデーオ・ディ・サヴォイアである。
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