ヌエボ橋(スペイン語: Puente Nuevo)は、スペイン・アンダルシア州マラガ県ロンダの旧市街と新市街とを結ぶ橋梁。名称は「新しい橋」という意味であり、この橋とは別に、旧市街と新市街との間にはビエホ橋(スペイン語: Puente Viejo、「古い橋」)が存在する。ロンダの町の旧市街と新市街はグアダレビン川で隔てられており、その上に架けられているヌエボ橋は、ロンダの町を象徴する存在ともなっている。
建設
この場所には、1735年に1つのアーチだけで峡谷を越える構造だった初代のヌエボ橋が建造された。しかし、急造であった初代ヌエボ橋は、恐らく支持力の不足が原因で不健全な状態であったと考えられており、1741年に崩落事故を起こして50人が死亡した[1]。このような事故があったのにもかかわらず、1751年までには、同じ場所に2代目のヌエボ橋を建設することが決定された[2]。2018年現在に残っている2代目のヌエボ橋は、1759年に実際の建設が開始され、34年後の1793年に完成した[3][4]。なお、この橋はスペインで名高い建築家であるマルティン・デ・アルデウエラによる作品とされるものの、実際の建設には他にも多数の職人達が関わっている。
完成後2代目のヌエボ橋の内部には幾つか部屋が存在し、それらは様々な目的で用いられてきた。1936年から1939年にかけて勃発したスペイン内戦の時には、敵を幽閉するための牢獄として使用されたと伝えられている部屋も存在する。幽閉された者の中には、窓から谷底に突き落とされて殺された者もいたという[5]。この牢獄として使用されたとされる場所は、2018年現在においてヌエボ橋の建築と歴史について解説する場所として活用されている。
^ “El Puente Nuevo, todo es vértigo sobre el Tajo de Ronda - 20minutos.es”. 20minutos.es - Últimas Noticias. 2017年2月12日閲覧。 ^ “¿Cómo nació el Puente Nuevo de Ronda?”. diariosur.es. 2017年2月12日閲覧。 ^ “History of the Puente Nuevo”. Ronda Today. Ronda Today. 2017年3月7日閲覧。 ^ “Ronda - Puente Nuevo sobre El Tajo”. turismoderonda.es. 2017年2月12日閲覧。 ^ Thomas (1961). p.176
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