シュエダゴン・パゴダ(Shwedagon Pagoda) は、ミャンマーのヤンゴン中心部に存在する寺院(パゴダ、パヤー)である。釈迦および釈迦以前にこの世に現れた3人の菩薩の遺体の一部が納められていると信じられていることから、重要な聖地とされる。
伝説によれば、シュエダゴン・パゴダは約2500年前に建てられたとされている。考古学の研究によれば、6世紀から10世紀の間に建立されたと考えられている。地震によって幾度も破壊されており、現在の仏塔の原型は15世紀ころに成立したと考えられている。
1608年、ポルトガルの探検家フィリプ・デ・ブリト・エ・ニコテ(ビルマ人には "Nga Zinka" として知られる)はシュエダゴンを略奪し、1485年に Shin Sawbu を引き継いだ Dhammazedi 王によって寄贈された30トンの鐘を取り上げた。ブリトの意図は大砲を作るために鐘を溶かすというものであったが、鐘を運んでバゴ川を渡る際にそれを川に落としてしまい、二度と回収できなかった。
2世紀後、第一次英緬戦争中の1824年5月11日にイギリスが上陸し、シュエダゴンを街全体を俯瞰して指令を行う要塞であると考え、すぐさま奪取・占領した。そして、2年後に退去するまでストゥーパ(仏塔)を要塞のようなものとして残した。
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